私は27歳の時に開業をしました昭和49年にインターンで某整骨院に修行に入ったのですが当時は技術を教えてもらうという前提でしたので月給が月に5千円でした、当時は大卒の初任給が10万円くらいでした、そして結婚後月に2万円にしてもらいました。

これでは生活が出来ないと考え、開業する事としました、開業してから3年間は医療器械を買う為に働きました、儲けてやろうという気持ちはまったくありませんでした。

40歳になって長野国際ホテルにアメリカのモーグルチームが泊まっていると姪から知らせがはいり施療現場を見学したいとお願いしたところ許可が出たので、毎日施療の現場を見学をしました、勿論アメリカではカイロプラクターはドクターですのでナショナルチームの管理を任されていました、その後、いても立ってもいられず単身で1ケ月シアトルとロスのカイロプラクティックのクリニックを複数見学をしました、そこで驚いたのはレントゲンも撮影しますし投薬もしています、一般の患者さんが、どこか痛いと必ずカイロプラクターのクリニっクに行くという自然の形が形成されていました、現在もアメリカのカイロの大学を卒業して日本に戻り開業しているカイロプラクターは100人以上日本に存在します、本物のカイロプラクターは称号をDC,何々という名称を使用しており彼らこそが本物のカイロのドクターと呼ぶ事が許されるのです。

大学によって、基本は同じですが様々のテクニックの特色を出しています、AKのテクニック、ディバーシファイド、トンプソンなどのテクニックが存在します。私はカイロの技術を覚えたくて、Dc,山根、Dc伊藤、Dc笠間先生に技術を教えていただきましたが、そんなに簡単に習得できる医学技術ではありません。

ただし、日本の医師免許は使用できませんので保険外扱いとなっております。

そして、47歳の時にオーストラリアのポダイアトリスト(足医師)のセミナーが2日間で5万円というコースを受けました、これは翌年に長野オリンピックの為に受講しないとオリンピックの選手村でトレーナー業務をする為のものでした、セミナーの最終日に参加者全員にオルソティック(市販タイプ)を全員に配付されましたが、私は納得がいかず自分で本物をさがしてやろうとカナダの友人にラボを探してもらい飛んでいきました、モントリオールに出発したのですがバンクーバー・トロント・モントリオールとトランジットを入れて20数時間かかり、、すでにモントリオールに到着した時には、身体がへとへとでした、ステファンという友人が空港で待っていており、彼の家に泊めてもらいました。

翌日はモントリオールから車で1時間のところにジュリエッタという街がありラボを訪問しましたが日本人が来たという事で新聞に記事を掲載してもらいました、1ケ所では駄目だと考え、数日後にモントリオールから車で14時間かけてニューヨークのDr,ランがー氏に会いにいきました、3日間講習を受け、再度モントリオールに戻りました結果的に両社のオルソティックを比較しましたがモントリオールのラボの方がクヲリティーが高かったのでしばらくの間取引をしていましたが、京都の義肢装具会社の人が当社のセミナーに参加をして、しばらくして取り引きを全部ひっくる返され、自分でも嫌になりモントリオールとは取り引きを止めました、その後、自分が納得するまで沢山の会社と取り引きをしました、カナダ2社、アメリカ3社、ニュージー2社イギリス1社、これらのラボには直接出向き製作をしてもらいました、特にニュージーランドは息子がオークランドのAUTというバイオメカニクスの大学に在学していましたので合計で7回ほど訪問してきました、そしてようやく現在のfootmaxx社に辿り着き現在も取り引きを存続して10年以上経過しております、良好な信頼関係を構築できております。

ただ、円安の為と送料、関税がかかりますので利益ゼロの価格でも2万円の後半はかかります、それでも患者さんに最高の製品をお渡ししたいので頑張っている訳です。

ここで面白いお話をいたします、患者さんに、この製品はアメリカのバージニア州で製作されるのですと説明するのですが、異口同音に皆さんは何で日本で作れないのかという質問が一番多い訳ですが、考えてみて下さい、韓国や中国で日本車と同等の自動車ができますか?絶対に無理ですトヨタも日産も戦前から自動車を作ってきました、長い歴史と経験があります、中国や韓国と比較しようがない訳で、日本人は誰一人として両国で生産された車を買う人は絶対にありません、また考え方も両国と日本人はまったく違います、それと似たケースとなります、日本では靴の文化がありませんでした、外国では紀元前7000千年前に靴が発見されたニュースをみました、またローマ時代に靴が使用されていたという歴史があります、1600年頃にレオナルド・ダビンチが現在のバイオメカニクス(構造医学)の礎を作ったとされています、ですので欧米と比較する事自体に無理な事です、そのくらい日本人は靴に関しては歴史がありません、私も子供の頃は靴を買ってもらった記憶がありません、全部兄弟などの、お古、お下がりでした、ですのでアメリカのオルソティック産業はすごいのです、勿論、駄目な会社も多く存在します、私が製作を依頼しているfootmaxx社は従業員が150人おります、訪問してみて驚きました、福利厚生施設も充実しておりトレーニングジムなどは日本の大手のジムよりも充実しており従業員はいつでも使用ができます、そしてなにより40年以上の歴史を持つ会社です。

これからも、オルソティック(矯正具)の普及を私の最終目的である為に、アメリカのようにスタンダードにする為に日夜努力をしております。

まだまだ、アメリカから比較すると数十年は足医学は遅れを取っております、先進国の街を歩いていますと、至るところに日本で言えば歯科医院と同じようにポダイアトリーという看板が目に付きます。

そのくらい、日本は足に関しては後進国なのです。