日本人で初めてポダイアトリー(足医学)をとりいれました。

1997年にカナダのモントリオールから車で1時間、ジュリエッタという街にBi-Opという工房があり訪問いたしました、その後ニューヨークにあるベネフィットというDr・ランガー氏の工房も訪ねました、製品を比較しBi-Op社の方が信頼できると思い数年取り引きをいたしましたが、現在はバージニア州のfootmaxx社と契約をし十数年が経過しております、何といいましても1997年にBi-Op社nを訪問した時には、まさに目から鱗という表現がぴったりくるほど、驚きの連続でした、その医学を日本に普及させなければという思いだけで仕事をしております。
上の画像はバージニア州のロアノークという街にあるFootmaxx社を訪問した時の画像です、Dr.Hong、担当のMikeさん。
変形性膝関関節症
一言で言うならば、膝のアライメントの狂いです、アライメントとは「整列」「位置合わせ」です、この原因は膝では無く足部にあります、足は26個の骨で構成され、おのおのの骨がそれぞれの仕事をいたします、日本人の90%は、カカト荷重ですので足前部の動きが悪く26個の骨が正しい働きをしていないのです。
家を建てる際に重要な事は土台なのです、土台が傾けば当然の事に家が傾きます、ここを押さえていないと駄目なんです。
膝は足部の上にある訳ですが、膝が痛いといって膝を治療しても意味がありません、勿論、ケガによって靭帯や半月板の損傷では膝の患部に治療が必要ですが、自然に痛くなった場合は土台の確認が必須となりますが、誰も足から膝に影響を及ぼしているなどと考える日本人はおりません、それは欧米のように足医学が発達していないから他ありません。
歩行の際、(ゲイトサイクルと呼びます)カカトの外側が接地します、それから回内という動きが入り、地面から離れる事をトゥーオフと呼びますが、この時に回外という運動が入り、トゥ-オフ(地面から離れる時)と言い少し外側に蹴られます、この一連の歩行のメカニズムをゲイトサイクルと呼びます、
我々日本人は昔から着物をきていましたので、どうしても腰、股関節の動きが制限されてきました、ですから、どうしても膝関節主体の歩行になります、欧米人のように股関節で歩く事が出来なかった訳です、そして、また悪い事に履物に関しても靴の文化が浅く歴史も少ない訳で、靴に無関心であり靴の重要性を理解しておりません、一般の方々は安ければ良いとホームセンターなどで買う方もおりますが、これは言語道断で絶対買ってはいけません。
靴を選ぶには慎重の上に,さらに慎重に選ばなければなりません、安い靴はカカトのホールドが弱く、剛性感(捻じれ)も弱いのです、また、左右の靴のバラツキも目立ちます。
ですので、メーカー品は、その辺を監督していますので、少しは安心です、1千円とか2千円の靴など買ってはいけません、私は人を見るときには、まず、足元をみます、そして変な靴を履いている人をみると、この人は足にまったく注意をはらっていないなと判断します、当院ではサンダルを履いて来た人がいれば、必ず注意をいたします。
下の画像は83歳のご婦人です、初診時と6ケ月経過した比較の画像です、膝の中心から線を引いてありますが、線の位置が中側に入っており脚部、膝回りも細くなっているのがお解りになれますでしょうか、本人は歩くのが早くなったと喜んでおりました。
特段に膝の治療はしておりません。

